汚部屋・ゴミ屋敷

ゴミ屋敷化した実家を片付ける4つのコツ!業者の選び方と費用相場も解説

ゴミに囲まれた家のイメージ

「実家がゴミ屋敷化している・・・。」

何とかしたいと思っているものの時間が足りず困っている人は、あなただけではありません。

この記事は、ゴミ屋敷になってしまった実家を何とか片付けるための情報を解説していきます。

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実家がゴミ屋敷になってしまう理由

若い頃は普通に掃除や片付けをこなしていたのに、年を取るにつれてだんだんゴミ屋敷に近づいてきた。

子どもにとっては親の衰えを感じさせる悲しい出来事ですが、ゴミ屋敷化してしまうのにはさまざまな理由があることをご存知でしょうか?

体力と思考が衰えている

親の様子を見ていると、元気はあるものの体力の衰えを感じることは少なからずあります。しかし、家がゴミ屋敷になるほど片付けができなくなるのは、思考の衰えにも一因があります。

片付けは想像以上に段取りが必要な作業で、上手く計画立てて進めないと行き詰ってしまいます。

病気がちになると若い頃にように気力を保てないため、意欲的に行動できなくなってしまいます。

思い出のある物は増え続ける

子どもや孫に関する物や趣味、仕事に関する物など、長い人生の中で思い出のあるモノは増えていくばかりです。

特にことも部屋は時間が止まったかのように、学習机や本棚が残されていることも珍しくありません。

これらの物は家族からすると不要に思えますが、本人に取っては大切なのでなかなか捨てることができません。

捨てる行為そのものに罪悪感がある

親世代には物があればあるほど安心と思っている人も少なくありません。

また、「物は使い切ってから捨てるもの」と思っているため、とりあえず保管しておくという傾向があります。

本人なりの価値観がある

物が少なかった親世代と物に溢れていた子世代では価値観も違うのが当然です。

たとえ他人から見るとゴミに見えても、本人にとって価値があると感じている場合は捨てることが困難になります。

例えば使い切れないほど保管されている引き出物のタオルやハンカチなど、一見捨てても問題ないようなものであっても本人にとっては大切なものと認識している可能性があります。

ゴミ屋敷を片付ける具体的な4つのコツ

ゴミ屋敷になってしまった実家であっても、片付けるコツはあります。これから、実家の片付けを始めようと思っている方は「コツ」を意識した上で進めて行きましょう。

片付けの目標を親子で設定する

とりあえず片付ける!というやり方ではなく、片付けをしたらどんな暮らしが待っているのか、という具体的な目標を設定することから始めましょう。

  • 清潔で健康的に暮らす
  • 転倒のリスクを減らして安全に暮らす
  • 物をすぐに見つけることができるようにする
  • 孫が来ても安心して遊べるようにする

話し合いをすると具体的な目標ができるため、闇雲に片付けるよりも断然効果が上がりやすくなります。

例えば高齢者の転倒や転落は介護が必要な状態になる理由の12.5%も占めています。自宅の危険な箇所をできるだけ減らすためにも、まず整理や片付けは急務だと感じるでしょう。

高齢者の介護が必要となる原因 厚生労働省「国民生活基礎調査(平成 28 年)」によると、高齢者の介護が必要と なった原因として、「骨折・転倒」は、「認知症」、「脳血管疾患」、「高齢による衰弱 」に次いで、4番目に多い原因となっており、事故によるものでは一番大きな原因 となっています。

引用:日常生活での高齢者の転倒・転落! [PDF:339KB] - 消費者庁より

親へのNGフレーズと説明テクニックを心得る

目標を設定する際や片付け中の会話によっては、親と喧嘩してしまう場合もあるかもしれません。

例えば、以下のような言動には注意しましょう。

親の考えを真っ向から否定するのはNG

親は使う可能性がありそうだと感じると、「使う」という部類分けをします。そんな時に、「いったい、いつ使うの?」「どうせ使わないのにとっておくから、ゴミ屋敷になったんじゃない」とあからさまにいうのはNGです。

「とりあえず、一時保留にしておこう」「家で使うからもらって帰るね」というと、捨てることの罪悪感を払拭できるため説得がスムーズに進みます。

子どもの立場で反論するのはNG

あとに残る子どもの立場で「居なくなった後に誰が片付けるって思っているの?」とあからさまにいってしまうのもNGです。

親の立場を無視して、自分の意見ばかり伝えると反感を買うことにつながるからです。

親を主体にして、「片付けると洋服の出し入れも楽になるよね」と片付けのメリットを教えるようにしてください。

貴重品や相続に必要な重要書類の保管場所を知る

ゴミ屋敷化すると貴重品や相続時に必要な書類が行方不明になってしまうことも少なくありません。

現金や通帳だけではなく、権利書などの保管場所は子供であるあなたも知っておく必要があります。

万が一のときに慌てないように、片付けと一緒に聞き出しておきましょう。

ただし、「通帳はどこ?」「権利証は?」とお金にまつわるものの場所だけを真っ先に聞くのは良くありません。親にしてみれば、それだけが気になっていたのかと気分を害することもあるからです。

大量に不用品があるならゴミ屋敷専門の片付け業者を利用する

始めから不用品が大量にある時、自分でやっても終わりが見えない時は、ゴミ屋敷専門の業者を利用することも検討しましょう。

いつまでたっても終わらない片付けの負担を考えると、業者の手厚いサポートを利用するのは解決するための近道になります。

片付けを業者に依頼するときのポイント

片付けを請け負う業者は沢山あり、またそのサービス内容もさまざまます。

ここでは業者に依頼するメリットやサービスを選ぶ際のポイントを解説します。

片付けを業者に依頼するメリット

業者に依頼する前に具体的にどんなメリットがあるのかを知っておきましょう。

重い粗大ゴミの運搬から解放される

自治体の粗大ゴミ回収サービスを利用するにも、持ち込む際の運搬は自力でやらなければならないため、特に高齢者にとっては大きな負担になります。

業者に依頼すればと部屋からの搬出もすべてお任せできるため、これらの負担から解放されます

家電によって異なるリサイクル法に悩むことがなくなる

エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法に従って処分をしなければなりません。

一方、パソコンは資源有効利用促進法に基づいた処分が必要です。また携帯やスマートフォンは小型家電リサイクルの回収に出します。

一つ一つの家電について対象品目なのかを確認し、持込先や処分方法を確認するのは結構な手間がかかるものです。

業者へ依頼すれば、リサイクル家電もまとめて処分してもらえるため時間と手間がかかりません。

また、買取対応の業者であれば、5年以内の家電を買い取ってくれることもあるため、費用の節約にもなります。

片付けに対する心身の負担が軽くなる

不用品を分別し搬出、運搬する作業は思っている以上に疲れます。

袋詰め・梱包・段ボール箱の移動など雑多な作業ばかり続くので、精神的にも疲れてしまったという方も少なくありません。

片付けの専門業者なら指示を出すだけで済むため、心身の負担をずいぶん軽く抑えることができます。

特に長丁場が苦手な高齢者ほど片付け業を利用すると効果が上がります。

片付け業者を選ぶ時のポイント

さて、実際に業者を選ぶ時にはどんなポイントに注意すれば良いのかを見て行きましょう。

無料で見積もりができる

見積もりが「無料」の業者を選びましょう。

また、見積もりを依頼した途端強引に契約を進めることのないような業者を選ぶのが賢明です。

ホームページから事前に事業内容を確認できる

業者のホームページに事業内容が明確に記載されていると、他社と比較しやすくなるのはもちろん、怪しい業者を見抜くきっかけにもなります。

特に、会社概要・料金体系・サービス内容がしっかり明記されているか注意深く調べていきましょう。

ゴミ処理に必要な資格をもっている

以下のような資格を明示していない場合、違法業者の可能性があります。

  • 古物商許可
  • 一般廃棄物収集運搬業許可
  • 産業廃棄物収集運搬業許可
  • 遺品整理士
  • 遺品査定士

回収した物を山林に不法投棄したり、犯罪行為に使ったり、不当に高額な料金を請求されたりと無用なリスクを抱えることになるため、事前に資格を持っていることをよく確認しておきましょう。

作業時に損傷した時の保険がある

片付け作業中に誤って家を損傷することも考えられます。

修繕を巡って大きなトラブルになりかねないため、しかるべき保険が用意されているかも事前に確認しておくとよいでしょう。

オプションの内容を事前に確認できる

業者によっては、エアコンの取り外し・ハウスクリーニング・原状回復リフォーム・車やバイクの回収や廃車手続き代行などのオプションをつけることができるところもあります。

事前にオプションの料金を確認しておくと、後付したとき驚かずに済みます。

片付け業者の料金相場

ゴミ屋敷と一口にいっても、足の踏み場がないほど床に物があるような状態から家全体がゴミに覆われている状態まで様々です。

ゴミの量によって価格の変動はありますが、 みんなの遺品整理 という業者の一括見積もりができるサイトでは以下のように相場を紹介しています。

間取り 料金相場 作業人数 作業時間
1R・1K 30,000円~80,000円 1~2名 1~3時間
1DK 50,000円~120,000円 2~3名 2~4時間
1LDK 70,000円~200,000円 2~4名 2~6時間
2DK 90,000円~250,000円 2~5名 2~6時間
2LDK 120,000円~300,000円 3~6名 3~8時間
3DK 150,000円~400,000円 3~7名 4~10時間
3LDK 170,000円~500,000円 4~8名 5~12時間
4LDK以上 220,000円~600,000円 4~10名 6~15時間

引用:業者に依頼した場合の費用相場と作業時間 - みんなの遺品整理

部屋の広さだけではイメージが湧きにくいこともあるでしょう。そんな時は、トラックのサイズによる相場も参考にしてみるとイメージしやすくなります。

トラックサイズ 料金相場
軽トラック 30,000円 ~ 40,000円
2トントラック 50,000円 ~ 80,000円

片付け作業の流れと注意点

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するなら、見積もりから実際に作業するまでの流れがどのようになっているのかを知っておきましょう。

作業の流れ

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときの一般的な作業の流れは下記の通りです。

  1. 問い合わせ・見積もり依頼をする
  2. 訪問見積もりを行ってもらう
  3. 見積額・査定額で納得がいけば契約する
  4. 当日の作業内容に関する説明を聞く
  5. 不用品搬出・積み込み作業を行ってもらう
  6. 料金の精算を済ませる

貴重品の扱いに注意

「貴重品があったのにゴミと一緒に捨てられてしまった」というようなことを防ぐためにも、貴重品は事前に別の場所へ保管するなど、注意をしてください。

また、悪徳業者のなかにはゴミの中に埋もれていた貴重品をこっそり持ち出してしまうところもあります。作業中は誰か一人が立ち会うなど、目を離さないように注意しましょう。

再び実家をゴミ屋敷にしないためのポイント

ゴミ屋敷となった実家を業者の力も借りて何とか片付けたとしても、残念ながら二度とゴミ屋敷にならないわけではありません。

最後に、再びゴミ屋敷にしないためのポイントをまとめたいと思います。

実家に戻る時間をできるだけ作る

ゴミ屋敷化は短い時間で起きることではありません。

実家に戻る時間を作るようにすることで、散らかっている部分からこまめに片付けたり、親の困りごとを早いタイミングで把握したり出来るようになります。

散らかる前に小さな片付けをできるだけ行う

荷物が積み重なったり、台所が散らかってしまったりする前に、小さな片付けを行うように工夫してみましょう。

整然とした部屋であれば、散らかった部分にも視線が行きやすいものです。

「かがんで取るのが大変」「天袋の物は取れない」といった親の困りごとを帰省時に解決しておくと、荷物が散らかることを防止出来るうえに、転倒リスクを減らすことにも役立ちます。

親に片付け後のメリットを伝える

「洋服を見つけるのが楽になったね」「薬の置き場所も便利になったね」「これなら孫も安心して遊べるよ」など片付けのメリットを具体的に伝えるようにしてみましょう。

周りの人が喜んでいることを伝えるのは、片付いた状態をできるだけ保とうという意識の向上にもつながります。

片付けのプロに頼めばラクラク解決!?

実家を片付けるポイントが分かっても上手に出来るか不安・・・。

この記事を読んで実家を片付けるポイントが分かったとしても、素人が計画通りに進めるのは難しいですし、実践している時間もなかなかありませんよね。 そんなときは、片付けのプロの力を借りると理想の未来に向かって近道ができます。

お困りいぬ
片付けのプロって誰なの?どうやって見つけたらいいの?

普段あまり目にしない片付けのプロ。チラシやインターネットで探すこともできますが、「みんなの遺品整理」のような検索サイトを使って探すと作業の時短にもなるのでおすすめです!(「遺品整理」と名乗ってはいますが、単なる片付けにも対応している一括検索・見積もりサイトです)

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SHIBA

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管理人のSHIBAです!このブログでは、断捨離などさまざまな片付け情報をピップアップし、イチオシテクニックや少しお得な処分方法なんかをまとめていきます。

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