引っ越し予定日まで時間がないけど、部屋の片付けや荷造りがいつまで経っても終わらない!
そんな人におすすめしたいのが、引っ越し業者の片付け代行サービスです。
最近では多くの引っ越し業者が片付け代行サービスを用意していますが、「結局どの会社が一番いいの?」「どんなサービスがあるの?」など悩む人も多いようです。
この記事では、片付け代行サービスの詳しい内容と大手3社の特徴についてまとめます。ぜひ参考にしてみてください。
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引っ越し業者の片付け代行サービスとは?
引っ越し業者のなかには、部屋の片付けや荷造りを代わりに行ってくれるオプションを用意しているところがあります。
どの会社でも大きく分けて二つのサービスがあり、部屋の状況や忙しさなどから自分に合っているプランを選ぶことができます。
一部の片付け・荷造りをお任せする
「荷造りだけを行い、荷ほどきはしない」「台所、子供部屋、リビングなど指定の場所のみの荷造りを行う」など、条件が限定されているプランです。
「荷造りだけはお願いしたいけど、荷ほどきは自分でできる」「費用を抑えて最小限のことだけしてほしい」という人におすすめです。
全ての作業をお任せする
部屋の片付け、荷造り、運搬、搬入、荷ほどきなど全工程をお任せできるプランです。
時間がない人でも、このプランを利用すればスムーズに引っ越しができます。
ただし、清掃や資材の回収などは作業の範囲外の場合もあり、本当にすべて任せることができるかはプランにより異なります。
片付け・荷造り代行サービスを選ぶときのポイント
引っ越し業者が提供する片付け・荷造りサービスを選ぶときには、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか?
プランを決めるときに注意した方がよいポイントをまとめました。
作業範囲・対象品目
家具の運搬・設置は一般的ですが、照明やテレビなど電化製品の設置・配線は無料でできるところ、オプション扱いで有料になるところ、一切対応していないところなどさまざまです。
また、ピアノの運送や設置はオプションとして有料になることが一般的です。
他にも、清掃に対応していなかったり、対応していても掃除機を書ける程度の簡単なものしかなかったりします。
また、貴重品、植物、下着などは自分で荷造りをしたり、運んだりしなければならないというケースもあり、プラン名に「全おまかせ」「フル」と付いていても、細かく調べると範囲外の作業が意外と出てきます。
プランを選ぶときは、オプションも含めてしっかりチェックするようにしましょう。
土日祝日や夜間の作業
土日や祝日の作業はほとんどの会社で対応していますが、平日に比べると割高です。
また、予約で埋まっていることも多いため、土日や祝日を希望する場合は早めに申し込むのがおすすめです。
夜間の作業は対応していないところがほとんどです。ただし、口コミでは夜間に引っ越しをしたという人もいるようなので、どうしても夜間に引っ越したい場合は事情を話してみるのとよいでしょう。
本人不在時の作業
本人不在時の作業は、荷物の紛失や破損などがあった場合トラブルになってしまうので、対応していないところがほとんどです。
どうしても都合がつかないという場合は代理人に立ち会ってもらうか、荷物の一時預かりオプションを利用して、都合がつく日に荷物を搬入してもらえるよう調整しましょう。
不用品の引取・買取
引っ越し会社の中には、不用品を引き取って処分してくれたり、まだ使えるものを買い取ってくれるところもあります。
自分で処分しようとすると、粗大ゴミに出したり、リサイクルショップに持って行ったりしなければならず大変です。
時間がない人、断捨離をしたい人、引っ越し先で家具や家電を買い換えたい人は、不用品の引取・買取に対応しているかチェックしてみましょう。
ものを破損・紛失したときの補償
スタッフが作業中にものを壊してしまった・ものを紛失してしまったという場合、補償制度があれば弁償してもらえます。
引っ越し会社のホームページや契約書には、損害保険加入の有無、補償の有無が明記されているので必ずチェックしましょう。
万が一補償をしないという契約であれば、のちにトラブルに発展してしまう恐れもあります。契約書をしっかり読んでから契約するようにしましょう。
女性スタッフ・レディースパック
女性の中にはスタッフが男性のみだと不安になってしまう人もいると思います。
そんなときは、女性スタッフが来てくれるかどうかをチェックするようにしましょう。会社によっては、レディースパックという女性スタッフのみが作業をするプランがあります。
また、プランがなくても申し込み時に問い合わせれば調整してくれるところもありますので、申し込みの際などに女性スタッフに来てほしいと伝えましょう。
料金相場と見積もり
引っ越しの料金は、以下のようなポイントで決まります。
- 繁忙期
- 引っ越し先への距離
- 荷物の量
そのため、平均的な料金というのが決められないため相場を公開していない会社が多いです。
口コミでかかった費用を投稿している人もいますが、どのような条件で料金が決まったのかわからないことも多いため、正確なデータとしては参考にはならないでしょう。
ネット上のシミュレーションだけで決めるのではなく、数社から実際に見積もりをしてもらって一番安かったところを利用するのがおすすめです。
引っ越し大手3社のサービスを比較
大手3社の引っ越し・荷造り代行サービスを比較して、それぞれどのような違いがあるのかをまとめてみました。
今回比較するのは以下の3社です。それぞれ部屋の片付けから引っ越し後の荷ほどきまでフルでお任せできるプランを用意しています。
- アートの引越おまかせパック「フルコース」
- サカイ引越センターの引越らくらくAコース
- アリさんマークの引越社のアリさんフルパック
作業範囲・内容
引っ越しの全工程について、どんな作業ができるのか比べてみました。
アートの引っ越しおまかせパック「フルコース」 | サカイ引越センターの引越らくらくAコース | アリさんマークの引越社のアリさんフルパック | |
荷造り | 〇 | 〇 | 〇 |
家具梱包 | 〇 | 〇 | 〇 |
搬出 | 〇 | 〇 | 〇 |
輸送 | 〇 | 〇 | 〇 |
養生 | 〇 | 〇 | 〇 |
搬入 | 〇 | 〇 | 〇 |
家具のセッティング | 〇 | 〇 | 〇 |
荷ほどき | 〇 | 〇 | 〇 |
清掃 | オプションで可能 | 10分間ほどの簡単なもの | 10分間ほどの簡単なもの |
資材の回収 |
〇 |
1回1,000円で可能 ※繁忙期は不可 | 1回1,000円で可能 |
荷造りから荷ほどきまで3社ともできることがわかりました。
しかし、アート引越センターは別途オプションを付けることで清掃まで対応し、他の2社は10分ほどの簡単な清掃を頼めるというシステムです。
また、アート引越センターは資材を無料で回収しており、他の2社は有料で回収しているという違いがあります。
全ての工程をフルで頼みたいという人は、アート引越センターがよさそうです。
サービス内容
作業範囲についてはあまり差がありませんでしたが、サービスの内容についてはどうでしょうか?
それぞれのサービス内容を比べてみました。会社ごとにかなり差があることがわかります。
アートの引越おまかせパック「フルコース」 | サカイ引越センターの引越らくらくAコース | アリさんマークの引越社のアリさんフルパック | |
夜間・土日祝日 | 土日祝日は対応 夜間は明記なし | 土日祝日は対応 夜間は明記なし | 土日祝日は対応 夜間は明記なし |
不在時の作業 | 不可 代理人の立ち合いは可能 | 不可 本人の立ち合いが必須 | 明記なし |
不用品引取 | なし ※ピアノの処分は提携業者へ委託 | 〇 | ・エアコン、テレビ、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫は可 ・その他の不用品は営業所によって異なる |
不用品買取 | なし | 〇 | なし ※買取業者の紹介サービスはあり |
荷物の補償 | 〇 | 〇 | 明記なし |
女性スタッフ | レディースパックと併用可能 ※一部の地域では利用不可 | 要相談 | 明記なし |
また、引っ越し作業をする時間がない人にとって不用品の処分は大きな問題ですが、サカイ引越センターは買取までしてくれるため、節約にも役立ちそうです。
料金・相場
引っ越し料金については、ケースバイケースなため各社ともに公表していません。
また、口コミを調べてみてもそれぞれのプランの料金は確認できませんでした。参考程度になりますが、引っ越しの一括見積もりサイトに投稿された口コミをもとにした各社の料金の相場をご紹介します。
だだし、これはプランごとに計算されたものではないため正確ではありません。全てをお任せするプランを選ぶと、さらに数万円~10万円程度上乗せされると考えた方がよいでしょう。
アート引越センター | サカイ引越センター | アリさんマークの引越社 | |
単身 | 68,776円 | 55,128円 | 66,407円 |
家族(2人) | 93,423円 | 90,619円 | 80,125円 |
家族(3人) | 118,132円 | 105,739円 | 106,209円 |
対応エリア
大手3社の対応エリアは以下のとおりです。
アートの引越おまかせパック「フルコース」 | サカイ引越センターの引越らくらくAコース | アリさんマークの引越社のアリさんフルパック | |
対応エリア | 全国(一部離島などを除く) | 全国(一部離島などを除く) | 北海道、関東、中部、関西、中国、九州 |
アート引越センターとサカイ引越センターは一部の離島などを除き、全国に対応しています。
一方、アリさんマークの引越社は関東、中部、関西をメインにしており、北海道、中国、九州にはそれぞれ数か所営業所がある状態です。
地方に住んでいる方はアート引越センターやサカイ引越センターの方がよいかもしれません。
おわりに
引っ越し業者の片付け・荷造りサービスについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
オプションも駆使しながら、自分に合ったプランを選ぶとスムーズに引っ越しできると思います。
まずはどんな作業を任せたいかまとめてみて、希望に合った会社を選びましょう。そうすれば、きっと理想の引っ越しができると思いますよ。
引っ越しとセットでいらないものを買取してもらえる!?
引っ越しに向けて荷造りを進めているけど、いらないものが結構あってどう処分したらいいか迷っている・・・。
荷造りで問題になるのが新居で使わない家具・家電です。購入してから時間が経っていたり、デザインが合わなかったりする家具・家電は引っ越しにあわせて処分したいところですが、タイミングを合わせていちいち粗大ゴミで捨てたり、リサイクルショップに持ち込むのは面倒ですよね。
そんなときに便利なのが引っ越しと不用品の買取・処分を一括で行ってくれる「トレファク引越」です。
トレファク引越では、引っ越しの見積もりと一緒に不用品の査定も行ってくれるため、大きな家電・家具であっても気軽に処分することができます。また、買取してもらった品は、料金から差し引くことが出来るため、引っ越し費用の節約にも繋がります。
引っ越しを楽に進めたい人はぜひチェックしてみてください。