断捨離をすすめる上で「空白の法則」という言葉を耳にしたことはありませんか?
今回は「空白の法則」について解説するとともに「空白の法則」を実践するメリットや実際に実践した人の体験談、どう生かすことができるかについてもご紹介していきます。
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空白の法則とは?
「空白の法則」とは一体何なのでしょうか?
ボブ・プロクター著の「You were Born Rich」という本の中で、
「宇宙には何もない空間が存在すると、それを埋めようとする法則があるようで、これは自分の身の回りにも共通しており、新しい何かを手に入れるためには、それが入ってくる空白のスペースを作らないといけない。」
ということが書かれています。
断捨離に当てはめると「不要な物を捨てると新しく自分にとって必要な良い物が手に入る」ということです。自分にとって必要な良い物とは、物理的な物以外に人間関係や仕事などその時自分に必要なコトや縁で、空白の法則を実践することでさまざまなメリットが得られます。
空白の法則を実践するメリット
「空白の法則」を実践することで得られるメリットはなんでしょうか?今回は物理的な面と心理的な面の合わせて4つをご紹介します。
部屋がすっきりする
これは「空白の法則」を実践することで得られる物理的なメリットです。
不要な物を捨てると部屋がすっきりするのは誰しもが感じることです。視覚的にもすっきりして気持ちがよいのはもちろんですが、心理的にも「捨てなくちゃ・・・」と常に頭の片隅にタスクがある状態から解放されます。
不要な物で埋め尽くされた部屋だと、それらを見るだけでも無意識のうちにストレスが溜まり、脳のメモリが消費された感じになりませんか?
そういったことから解放されると、自分のエネルギーを本当に必要なところにかけることができるようになります。
お金の無駄遣いが減る
こちらも物理的なメリットです。
何もない空間を作るためにはむやみやたらに買い物をしなくなります。本当に必要な物を厳選して買い物をするようになるのです。
筆者の経験からですが、断捨離で不要な物を捨てていく作業というのは面倒くささに加えて罪悪感があるのも事実です。「こんなにいらない物を買っていた自分」と向き合うことになるので少し自己嫌悪を感じることもあります。
軽い気持ちで物を家に入れるとまたこの面倒くささと向き合う必要があるので、自分で物を買うときは前より慎重になります。これにより、自ずと本当に必要で大切にしたいと思える物を買うようになり、そのためお金の無駄遣いも減ります。
ポイントなのが「節約しようと意識せずとも結果的に節約に繋がっていた」ということです。節約における「我慢している感」が全くないので、節約した反動で衝動買いしてしまったということもありません。
必要な物を手にすることが出来る
この「必要な物を手にすることが出来る」というのは2つの意味合いがあります。
まず「既に必要な物を持っている」と気づくことが出来るということと不要な物を捨てて空いた空間に「必要な物が入ってくる」という事です。
順番に詳しく解説します。
既に必要な物を持っている
断捨離でどんどん不要な物を捨てていくと、手元には本当に必要な物しか残りません。
物にあふれた空間だと、どれが本当に必要でそうでないかごちゃごちゃの状態になってしまいます。そういう状態だとそもそも自分が「必要な物を手にしている」ことを自覚することが困難になります。
つまり断捨離を行い空白の法則を実践することで、「自分は既に必要な物は持っている」と気づくことが出来るのです。
必要な物が入ってくる
次に不要な物を捨てたあと空いた空間に「必要な物が入ってくる」ということについて解説します。
物理的な面でいうと、物を捨てるとそこに空間が生まれます。空間が生まれるからこそ新しい物を置くことができるのです。スペースがないところに新しい物は入ってくることはできません。
これは物理的な面だけでなく、人間関係やお金、エネルギーについても同様だと言われています。
これについては「〇〇が手に入ったのは●●を捨てたからだ」と因果関係が客観的にはっきりしているものではないので、あくまで実感としてという部分もあります。しかし筆者もですが、たくさんの人が断捨離をし、不要な物を捨てることで「新しく必要な物が手に入った」と実感している人が多くいるのも事実です。
捨てることでどのような物を手にしたかという体験談は後で詳しくご紹介します。
手放すことで運気が上がる
これも先ほどと同様、あくまで体感としてという部分が多いところではあります。しかし、実際に手放すことによって運気が上がったという声が多く上がってきているのも事実です。
断捨離の過程で失くしたものが見つかったり、お金を発見したりというラッキーがあったというのはよく聞く話です。物の少ないきれいな部屋になることで掃除が行き届き、気分もスッキリ健康的な生活を送れるというのも運気が上がったと言われる理由の一つです。
実はそれ以外にも運気が上がったと言われる理由があると筆者は感じています。
断捨離とは物理的に物を捨てていくということのみならず、断捨離を通じて考え方や価値観をアップデートする側面があると筆者は実感しています。
「たくさん物を持っているのが豊かで幸せ」「物を捨てるのは悪いこと、もったいない」といった価値観から解放されて、「なければないで何とかなる」「本当のもったいないとは使わずに放置すること」とかなり考え方が変わったように思います。
物理的に手放していくことで、執着心や思考のクセも自然と一緒に捨てられる。その結果生きるのが楽になる。
ということから、運気が上がったという声が多く聞かれるのではないかと思っています。
空白の法則を実践した人の体験談
では実際、空白の法則を実践してどのような効果を感じたのか体験談をご紹介します。
洋服やカバンの断捨離で食材ゲット
これは最近の筆者の経験談です。
衣替え時に服とカバンを結構な量断捨離しました。なかにはまだきれいで着れるブランド物の服もありました。オークションやフリマアプリで売れば少しはお金に替わったと思いますが、手間や労力を考えた結果思い切って捨てることにしました。
偶然かもしれませんが、職場の人から新鮮なねぎ、大根、水菜を4回もいただきました。おかげで数週間ほとんど野菜を買うことなく過ごしました。
何だか地味なエピソードではありますが、実際断捨離をして「空白の法則」の効果を物理的に実感した機会でした。
断捨離をして人間関係が自然と整理された
腐れ縁の彼氏や彼女とずるずる続いていたが、きっぱりと別れたあと素敵なパートナーが現れた。というのもよく聞く話です。
断捨離をすることで自分の周りには心地よいと思う物以外は置きたくなくなります。
これは人間関係にも当てはまります。その結果別れたとしても「空白の法則」で空いたスペースには新しくいい物が入ってくるので、新しい素敵なパートナーに出会えたり、今まで使えなかった自分の時間を満喫したり、その結果新しい交友関係を築くことが出来たりということもあり得ます。
物理的に物が手に入るということのみならず、人間関係や縁までも断捨離に関係しているという声は多く聞かれます。
空白の法則を実践するポイント
では実際、断捨離時に「空白の法則」を実践するポイントをご紹介します。
売らずに捨てるか人に譲る
「少しでもお金にしたい!」という気持ちから、売れるものはつい買取サービスやフリマアプリで処分したいと考える人も多いのではないでしょうか。
「空白の法則」では「空いた空間に新しい物が入ってくる」ため、売ったお金で余計な物を買ってしまうと新しい物が入ってくるスペースがなくなってしまいます。
ですので、いらない物はなるべく捨てることをおすすめします。どうしても捨てにくいという場合は無料で人に譲る方法もあります。
ムリしなくてOK!捨てやすい物から
大きなラッキーが舞い込んで欲しいからと、必要な物や大切にしている物を無理して捨てる必要はありません。
ゴミをはじめとし、不要な物をその都度捨て続けていくことの方が大切です。今の自分にとって必要か否かという基準で断捨離をしていきましょう。
おわりに
「空白の法則」とはいらない物を捨てて空いた空間に新しく必要な物が入ってくる、というものです。
断捨離をしたらある時「空白の法則」の効果では?と感じるような出来事があるかもしれません。
「なんだか最近上手くいかないな」という時は、断捨離をして部屋も心もすっきりすることを目指しましょう。