断捨離をして部屋をすっきりさせたい、生活を快適にしたいと思う人も多いと思います。
今、本や動画などいろいろ角度から断捨離の素晴らしさが語られています。しかし、実は自分なりのルールを決めず、捨てることばかりにフォーカスして断捨離を行うと危険だということはあまり知られていません。
そこで、この記事では断捨離に潜むデメリット、そして失敗しない方法などをご紹介します。
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知っておきたい断捨離に潜むデメリット5つ
断捨離を行うことで部屋がすっきりして快適に過ごすことができるようになります。しかし、処分方法によっては逆にデメリットが生じる場合もあります。
ここでは断捨離のデメリットを5つ紹介します。
必要なモノまで捨ててしまう
断捨離を行って部屋をすっきりさせるには意外と時間がかかるものです。
大量にある洋服や日用品を目の前にすると、早く終わらせたいという気持ちからついつい直感だけで捨ててしまいます。そして「大切な書類を捨ててしまった」「不要なモノの中に必要なモノが紛れていた」など、後悔することになります。
また「思い出の品」や写真を捨ててしまったという人もいます。普段はあまり使うことがないため、断捨離の作業で捨てる判断をしたことが原因です。
断捨離は捨てることが目的でないので、大切なものは特別な箱を作って保管するとよいでしょう。
周りにも断捨離を強要してしまう
断捨離が成功して部屋がすっきりと片付くととても気持ちがよいものです。
その気分の良さを周りの人にも味わってほしいと思い、一緒に住んでいる家族やパートナーに片付けについてついつい口を出してしまいたくなりませんか?
多少ならともかく、あまり度がすぎると相手から煙たがられる原因となるので注意が必要です。
洋服がシンプルになりすぎる
洋服を断捨離するとコーディネートが楽になり、次に洋服を買うときも選びやすくなります。
ただ洋服が少なくなり、シンプルなデザインのものばかりを集める傾向にライフスタイルが変わる恐れもあります。
シンプルにすることが断捨離の目的ではありますが、自分らしいスタイルを見つけることも大切です。着ていて楽しい、自分の心が躍る洋服を選びましょう。
お金を使うのが嫌になる
断捨離すると捨てることに罪悪感を感じることもあると思います。
残った物を最後まで使い切ろうと思う気持ちも芽生え「これを買っても大丈夫かな?」とお金を使うこと自体が嫌になることもあります。
また「良質で安いもの、もしくは絶対に納得いくものしか買いたくない」と考えて、いろんなお店を回ったり、ネットで検索する機会が増えます。
お金のことを考えるのは大切ですが、これでは時間を浪費していうことにつながりかねません。
買い物のルールをあらかじめ決めておき、お金を使うことを楽しめるようにしましょう。
来客対応に困る
断捨離によっていろいろなアイテムを最低限まで減らす場合、来客時に物の取り回しを工夫する必要があります。
娯楽につながる物がないと相手を退屈させてしまうし、お皿などが少ないと来客に合わせて追加購入する必要も出てきます。
来客用に用意するというより、お気に入りの物を少し多めに残しておくと慌てずに済みます。
生活を豊かにする断捨離のメリット5つ
断捨離のデメリットがわかったところで、ここからは断捨離のメリットをご紹介します。
物を探す時間がなくなる
生活に必要なものを断捨離することで部屋がすっきりと片付き、物の絶対量が減ります。
そして、それぞれの置き場所をきっちり決めることができるため、必要な物をすぐに取り出すことができるようになります。
また、物を探すことに使う時間が少なくなります。
例えば1日1つ物を探すのに10分かかるとすると、年間60時間も探し物に費やしている計算になります。
10分×365日=3,650分
3,650分÷60=60,8時間
この時間が自由な時間になります。
お金が貯まりやすくなる
断捨離して物を減らすことにより、お金がたまりやすくなるメリットもあります。
断捨離をすると本当にお気に入りの物だけを残すことが習慣となり「セールで安いからとなんとなく買う」「流行に合わせた洋服に散財する」「一目惚れして衝動買いする」という気持ちにブレーキがかかり節約につながります。
また断捨離することで物が少なくなり、日用品のストックを把握することが簡単になります。「あるもの・ないもの」「必要なもの・不要なもの」を瞬時に見分けることができるため「買う・買わない」の判断が適正にできるようになります。
時間を有効活用できる
断捨離すると時間を有効活用することができます。
「物を探す時間が減る」「洋服のコーディネートが早くなる」「お掃除の時間が短くなる」など時間に余白ができるのがその理由です。今まで出来なかった勉強や趣味の時間に使うことができます。
また、物以外に「SNS断捨離」などをするとなんとなく過ごしてしまう時間を減らすことができます。
SNSに流れる膨大な情報に振り回されることから解放され、浪費していた時間を質の良い情報を集めたり。未来につながる知識を学んだりすることに使うことができるようになります。
作業に集中しやすくなる
人間は五感で感じる情報に心と身体が左右されます。
部屋に物があふれ、目から入る情報が増えると心を乱される可能性がアップします。漫画やゲームなどの誘惑が多いとテスト勉強に集中できない、という経験に近いかもしれません。
部屋が片付き、自分の好きな物に囲まれていると心が落ち着き、作業効率も上がります。また、自分の住む環境を整えるだけで、生活の動線が改善され家事も捗るようになります。
部屋をきれいに保つことができる
断捨離して部屋を片付けると生活の動線がすっきりするため、お掃除も楽になります。
お掃除をする時間がかなり短縮できるので、他のことに時間を使うことができます。またお掃除が楽になるに従って、片付け自体も楽しくなります。
断捨離を成功させる4つのヒント
断捨離のデメリット、メリットがわかったところで、断捨離を成功させるためのヒントをご紹介します。
物を捨てる基準を詳しく知りたい人は「物を捨てる基準とは?誰でも簡単にシンプルライフを手に入れるコツ!」を参考にしましょう。
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理想の生活をイメージする
断捨離では捨てるより何を残すかの方が重要です。
断捨離を成功させるためには自分の理想の生活をイメージすることが大切です。
具体的に思いつかなければ、インテリア雑誌やインスタグラムなどを参考にすると良いでしょう。また自分のイメージカラーなどを決めると家具やファブリックなどに統一性が出て整理しやすくなります。
持ち物とお金の関係を考える
断捨離をすると物を捨てることに損失を感じて、新しい買い物ができなくなる人もいます。
その場合は、自分にとって「お金をかけるもの・お金をかけないもの」のルールをあらかじめ決めておくと良いでしょう。
例えば洋服にお金をかけたいのなら本や雑誌は図書館で借りて節約するなどもアイデアです。お金を使うこと自体を我慢するのではなく、方法や手段を変えるという習慣を身につけましょう。
手放す物の基準を設定する
断捨離を成功させるには自分なりの捨てる基準を持ちましょう。
「1年以上使っていないものは捨てる」「自分に似合わないものはフリマやネットオークションに出す」「まだ使えるものは寄付をする」などです。
捨てる基準から処分する方法まで決めておくと、作業しやすくなり効率も上がります。
残した物を収納する
断捨離は「捨てる」「残す」だけの作業ではありません。
自分が持っている「物」と向き合うことも重要です。「なぜ残したいのか?」という気持ちにフォーカスすることで自分の理想的な暮らし方がわかります。
他人にとっては魅力を感じないものでも、自分にとって捨てられない物も存在するでしょう。残したい物はキレイな箱に詰めて収納することも大切な作業の一つです。
おわりに
今回は断捨離のデメリット・メリットについてお伝えしました。
捨てることだけにフォーカスせず、心地よい生活ができるための部屋づくりを行いましょう。
あなたにとって理想の部屋を作り上げ、あなたらしく過ごせることが、本当の意味での断捨離です。あなたの時間を大切に使うためにも、断捨離を始めてみませんか?