引っ越しのときに家電を買い替えたいと思う人は多いでしょう。
しかし、買い替えるために古いものを処分する場合はルールを守らなければならず、また種類によっては適切にリサイクルをしないといけません。
この記事では家電を処分するための方法についてご紹介します。
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引っ越しに合わせていらない家電を処分する8つの方法
どのように処分したいかによって方法が変わってきますので、ご自分の状況に照らし合わせて合っているものを選んでみてください。
燃えないゴミや粗大ゴミとして捨てる
家電はゴミとして捨てられるものと出来ないものがあります。
あとで詳しく解説しますが、テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機といった家電4品目やパソコンはゴミとして捨てることはできません。
その他のものは、自治体によりますが燃えないゴミまたは粗大ゴミとして出すことが可能です。詳しくはお住まいの自治体のルールに従ってください。
新しいものを買うときに、購入した店舗で処分してもらう
家電量販店などでは、新しいものを買うときにそれまで使っていたものを処分してもらえるサービスがあります。
例えば、家電量販店でテレビを新しく買うときには、それまで使っていたテレビを引き取ってもらえることになっています。
回収業者に依頼する
明らかに故障しているものや古くてリサイクルできなさそうなものは、不用品を回収している業者に持っていくのも方法の一つです。
しかし、無許可の業者は不法投棄を行っていることもあることが問題となっており、料金が適切ではない場合もあります。依頼する際には、一般廃棄処理業の許可を得ているかを中心に確認するようにしましょう。
友人・知人に譲る
周りの友人、知人が欲しがっているということであれば、譲ってあげるのがよいでしょう。
もし家電が古くて性能に問題があるときには、譲る前にきちんと説明をして、分かってもらった上で譲ることが大切です。
説明が足りずに誤解が生じてあとからトラブルにならないように、状態については正確に伝えるようにしましょう。
リサイクルショップに持ち込む
テレビ、炊飯器など自分で持ち運びが可能なものは、リサイクルショップに持ち込むのがよいでしょう。
しかし、古いものは持ち込んでも買取してもらえないこともあります。また、売れても安い値段になってしまうこともありますので、そのことをわかった上で持ち込むようにしてください。
宅配・出張買取サービスを使う
宅配便で品物を送ったり、自宅を訪問したりして査定・買取をしてくれるサービスは、自宅にいながら買取をしてもらえるので、忙しい方に向いています。
特に、デジタル家電などは宅配・出張買取サービスを利用すると高価買取をしてもらえることもあるのでおすすめです。
ネットオークションやフリマアプリを使う
捨てようと思っている人は、捨てる前にネットオークションやフリマアプリを利用してみるのもよいでしょう。
ただし、古いものや少し壊れているものなどは売れ残ってしまったり、売れたとしても安い値段になったりしてしまうこともあります。
引っ越し業者のサービスを使う
引っ越し業者の中には、不用品を引き取ってくれたり、買取をしてくれたりするサービスをしているところがあります。
特に運搬が難しい冷蔵庫、洗濯機などの白物家電は引っ越しの直前まで使う人も多いので、引っ越しのときに持って行ってもらうのが最も便利です。
白物家電にお困りの人は、引っ越し業者に依頼することをおすすめします。
処分方法ごとのメリット・デメリットは?
家電の処分方法はさまざまあります。それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
処分方法 | メリット | デメリット |
燃えないゴミや粗大ゴミとして捨てる | 楽に処分できる | 粗大ゴミは費用がかかる |
新しいものを買うときに、購入した店舗で処分してもらう | 製造年月日などによっては買い取ってもらえる | リサイクル料がかかる |
回収業者に依頼する | 楽に処分できる | 費用がかかることがある |
友人・知人に譲る | 喜んでもらえる | トラブルになることがある |
リサイクルショップに持ち込む | 売れればお金になる | 売れない場合もある |
宅配・出張買取サービスを使う |
|
宅配の場合には自分で梱包しなければならない |
ネットオークションやフリマアプリを使う | 納得いく値段で売ることが可能 | 売れないこともある |
引っ越し業者のサービスを使う |
|
特になし |
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、一番納得のいく方法を選ぶようにしてください。
品目別の処分費用の目安
家電の種類によっては処分するために費用がかかります。リサイクル料を支払わなければならないものについて、費用の目安をご紹介します。
リサイクル料については、家電リサイクル券センターの一覧表をご覧ください。
家電4品目の処分費用の目安は?
家電4品目は自分で指定取引場所まで持っていく場合、リサイクル料金しかかかりません。しかし、家電量販店などに持ち込む場合には、リサイクル料金に加えて、収集・運搬料金がかかってしまいます。
収集・運搬料金とは、指定取引場所に運ぶための料金で、自宅での下取り・回収を依頼すると、さらに出張費、回収費などがかかってしまいますので注意が必要です。
収集・運搬料金は店舗にもよりますが1,000円~3,000円ほどですので、処分費用のおおよその目安は次のようになります。
家電製品 | 種類 | リサイクル料+収集・運搬料金 |
エアコン | 2,000円 ~ 4,000円 | |
テレビ | ブラウン管(15型以下) | 2,000円 ~ 4,000円 |
ブラウン管(16型以上) | 3,000円 ~ 5,000円 | |
液晶・プラズマ式(15型以下) | 3,000円 ~ 5,000円 | |
液晶・プラズマ式(16型以上) | 4,000円 ~ 6,000円 | |
冷蔵庫 | 170L以下 | 4,000円 ~ 7,000円 |
170L以上 | 5,000円 ~ 8,000円 | |
洗濯機・乾燥機 | 3,000円 ~ 6,000円 |
パソコンの処分費用の目安は?
パソコンの場合は、リサイクル料にすでに運搬料金が含まれています。
家電と違うのは「PCリサイクルマーク」の有無によって費用が変わってくるということです。
PCリサイクルマークがついているものはリサイクル料金が無料、そうでないものは有料となり、有料の場合3,000円~4,000円ほどが費用の目安となります。
PCリサイクルマークの有無 | 金額 | |
パソコン | あり | 無料 |
なし | 3,000円 ~ 4,000円 |
家電を処分するときに気をつけたいポイント
家電を処分するときには、気を付けなければならないポイントがあります。
家電4品目、パソコンは捨てられない
家電4品目は家電リサイクル法、パソコンはPCリサイクル法によってリサイクルが義務付けられており、指定されている処分方法を守る必要があります。家電4品目はリサイクル料を支払い、以下の3つから選択してください。
- 家電量販店などに持ち込む
- 自治体に問い合わせる
- 指定引取場所に持ち込む
また、パソコンの場合は、購入したメーカーやパソコン回収の専門業者にリサイクルを申し込み、宅配で発送したり、お店に直接持ち込むようにしてください。
スマホ・パソコンなど個人情報が漏洩する危険がある
パソコンやスマートフォンなどは、個人情報を削除するのを忘れて業者に渡してしまうと、個人情報の漏えいにつながることがあります。
自分でデータを消去するのが良いですが、データ消去をしてくれる業者もありますので、データ消去のやり方が分からないという人はこのような業者を利用するのがよいでしょう。
適切に個人情報を取り扱っている「プライバシーマーク」を取得している業者がおすすめです。
年数が経っているもの、中古品は売れないことが多い
買取をする場合、製造から○年以内のものと限定されていることが多く、まだ使えるものでも売れないことが多いです。
また、中古で購入して使っていたものも値がつきにくく、買取を依頼してもそのままリサイクル品に回され、料金がかかってしまうことがありますので注意が必要です。
品目に合わせて買取方法を変えるのがおすすめ
品目によっておすすめの買取方法がありますのでご紹介します。
白物家電は引っ越し業者に買い取ってもらう
大きい白物家電の場合は引っ越し業者に依頼するのがおすすめです。
このような白物家電は、自分で運ぼうとしても梱包が大変だったり、重くて運べなかったりすることがあります。
無理やり運ぼうとした結果床や壁に傷を付けてしまい、退去時に原状回復費を請求されてしまうこともありえます。
また、白物家電は引っ越し前日・当日まで使う方が多いでしょう。他の業者の場合、どうしても引っ越しの前に引き取ってもらうことになりますが、引っ越し業者に依頼する場合は引っ越し当日に引き渡せばよいです。
さらに、白物家電は使用年数が長いことが多いため、買取の対象外になる可能性が高いと言えます。引っ越し業者に依頼すれば、買取ができなかったとしても家電を返されることもなく、そのまま引き取ってもらえるので便利です。
パソコンやスマートフォンは専門の業者に買い取ってもらう
パソコン、スマートフォンなど個人情報が入っている家電は、専門の宅配・出張買取サービスを利用するのがおすすめです。
そのような専門業者は、もし個人情報が残っていてもデータを削除してくれるサービスを行っています。
一般の業者もパソコン、スマートフォンの回収をしていることがありますが、個人情報の取り扱いの専門家ではありません。
プライバシーマークを取得している専門の業者に依頼するのが安心です。
おわりに
今回は引っ越しでいらなくなった家電の処分方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか?
さまざまな方法がありますが、その中でも冷蔵庫、洗濯機などの白物家電については、引っ越しぎりぎりまで使うことも考え、引っ越し業者に依頼すると便利です。
また、デジタル家電は高価買取が期待できる宅配・出張買取サービスの利用をおすすめします。
ルールを守りながらも、ぜひ便利な方法、お得な方法を選ぶようにしてください。
引っ越しとセットでいらないものを買取してもらえる!?
引っ越しに向けて荷造りを進めているけど、いらないものが結構あってどう処分したらいいか迷っている・・・。
荷造りで問題になるのが新居で使わない家具・家電です。購入してから時間が経っていたり、デザインが合わなかったりする家具・家電は引っ越しにあわせて処分したいところですが、タイミングを合わせていちいち粗大ゴミで捨てたり、リサイクルショップに持ち込むのは面倒ですよね。
そんなときに便利なのが引っ越しと不用品の買取・処分を一括で行ってくれる「トレファク引越」です。
トレファク引越では、引っ越しの見積もりと一緒に不用品の査定も行ってくれるため、大きな家電・家具であっても気軽に処分することができます。また、買取してもらった品は、料金から差し引くことが出来るため、引っ越し費用の節約にも繋がります。
引っ越しを楽に進めたい人はぜひチェックしてみてください。