就職や転勤、結婚など人生の節目で発生する引っ越しイベント。
いざ引っ越すことが決まっても、「荷造りが面倒でなかなか取り掛かることができない」、「片付けが苦手でどこから手を付けたらいいのかわからない」、なんて人も多いのではないでしょうか?
普段意識することは少ないかもしれませんが、家の中には冷蔵庫やベッドなどの大きなモノから書籍や文房具といった小さいモノまで、さまざまなものが収納されています。
これらを迷わず効率的に片付けるには、事前の準備としっかりした計画がかかせません!
計画して片付けると、時短につながるのはもちろん、新生活で使わないものをスッキリ処分することもできるため、引越し業者に支払う費用を節約したり、不用品買取で引越し費用をまかなったり、とお得に引っ越すこともできます。
この記事では、これまで引っ越しに苦労した筆者の経験をもとに、具体的なステップを交えながら、片付けと荷造りのコツ、損をしないためのお得な処分テクニックをまとめていきたいと思います。
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まずは頭を整理!効率的に片付けるための作戦を考える
片付け始めてみたものの何から手をつけたらいいのかわからない・・・
普段からしっかり整理整頓している人であっても、クローゼットやタンス、押し入れの奥から普段使わないものまで片付けようとすると、つい手が止まってしまいます。
無駄な時間をなるべく減らすために、まずは頭を整理して片付けるための作戦を立てましょう!
最初にいるものといらないものをイメージする
片付けで一番難しいのは、いらないものを処分することではないでしょうか。
「もったいない」は日本人が持つ素晴らしい価値観ですが、なんでもかんでも引っ越し先に持っていこうとすると、荷造りに時間がかかる上、引越し費用も増えてしまいます。
片付けをはじめる前に「いるもの」と「いらないもの」を頭の中でイメージし、自分なりの基準を作っておきましょう。
「いるもの」と「いらないもの」は次のような基準で判断するとおすすめです。
新居に移ったあとで使う姿が思い浮かぶものは"いるもの"
例えば毎日着ている衣類や洗面道具、調理器具、普段使っている食器など、新居に移ったあとでも使う姿が思い浮かぶものは「いるもの」として判断します。
季節物の衣類や靴などは、愛着があったり、いずれ使うかもと悩むことがあるかと思います。そのような場合は、引越ししてから1~3年ほどを目安に使う姿が思い浮かぶかどうかで判断してみるとよいでしょう。
新居で使う姿が思い浮かばないものは"いらないもの"の可能性が高い
新居で使う姿が思い浮かばないものは、「いらないもの」として断捨離するチャンスです。
特にタンスや押し入れの奥に長年しまい込まれているもののなかには「いらないもの」が高確率で存在します。新居に移ったあとに使う姿が思い浮かばなければ、「いらないもの」として判断しましょう。
また、冷蔵庫や洗濯機などの大物家電やベッドなどの家具は、新居で新しく買え揃えたり、設置場所が思い浮かばないようであれば「いらないもの」として判断できます。
思い出の品は絶対いらないときのみ処分する
普段使うことはないものの、写真や記念品など思い出の品を捨てるときは、「絶対いらない」と思えるときのみにしましょう。
引っ越しのドタバタのなか慌てて捨ててしまうとあとで後悔することがあるので、引っ越し後にゆっくり処分するのがおすすめです。
どこから片付けを始めて、どうやって整理するかを決める
引っ越しを効率的に進めるコツは、どの場所から始めて、どうやって整理するかを決めることです。
まず、押し入れや天袋・地袋など、普段使っていないものを収納している場所から順番にピックアップして、メモ帳などに書き出していきます。
このとき、トイレや洗面台、お風呂など荷物が少ない場所やキッチンなど物が多い場所は、1つのグループとしてまとめて考えるとよいでしょう。
グループとしてまとめ終わったら、どの場所から着手して、梱包した荷物をどこに仮置きするかを決めます。
片付けた荷物があふれ返ると引越しまでの生活に支障が出るため、玄関から遠い部屋など、使う頻度が低い場所から優先的に始めましょう。また、梱包した荷物は使わない場所に集めましょう。
引越し予定日に向けてマイルストーンを作る
引越し当日までの日程を何回かに区切ってマイルストーンを作ることで、作業の進み具合が見えるようになります。
先ほど書き出したメモに開始予定日と終了予定日を記入しましょう。このとき、終了予定日は十分余裕を持っておくと、あとから焦らずに済みます。
いつから引越し準備をはじめる?計画を立てるポイント
さて、引っ越しの準備はいつ頃から始めたらよいのでしょうか?
いま住んでいる部屋の間取りにもよりますが、一般的には引越し予定日の2週間前までに着手するのがおすすめとされています。
一般的に賃貸物件の契約解約予告は約1ヶ月前に設定されていることが多いため、この時期に引越業者を決めると2週間前までにはダンボールが配送されてきます。
不用品の処分を事前に考慮する
片付けを進めるなかで不用品が発生した場合は、処分に思わぬ時間を取られることがあります。
例えば、自治体へ粗大ごみを出す場合に排出日が決まっていたり、処分・買取業者に依頼しても査定に時間がかかったりするケースです。
引越し予定日に向けたマイルストーンを作るなかで、いらないものを大まかに想像し、計画に反映させておくとよいでしょう。
一般的には不用品を処分する場合、1ヶ月前から着手する人が多いようです。
家族のものは持ち主に片付けてもらう
自分の持ち物はいるいらないが簡単に区別できますが、家族の持ち物はなかなか判断ができません。
引っ越したあとでで「捨てた」、「壊した」などのトラブルが発生して家族の間に亀裂が入らないように、あらかじめ持ち主が責任を持って片付けるように取り決めておきましょう。
このとき家族の都合も意識して引っ越し計画を立てることを忘れないようにします。処分・買取も一度にまとめてできるように、排出日を相談しておきましょう。
荷造り前に準備しておきたい道具アレコレ
引っ越しが決まったら荷造り前に道具を準備しておきましょう。
ダンボールや梱包資材は引っ越し業者のサービスに含まれているようであれば準備する必要はありませんが、自前で調達する場合は、同じサイズのできるだけ頑丈なダンボールを早めに揃えておきましょう。
通販で買い物をしたり、スーパーに行ったりすると無料でダンボールが手に入りますが、大きさがなかなか揃わなかったり、食品の匂いが汚れが気になることもあります。
このようなトラブルを回避するには、ネットショップなどで引っ越しセットのダンボールを購入するのがおすすめです。
また、ダンボールのほかに以下のようなものを用意しておくと、荷造りが快適に進みます。
道具の種類 | 便利な使い方 |
軍手 | 古い家具や角が尖った電化製品など、怪我の危険があるものを触るときは軍手を使うと安全に作業することができます。 |
カッター、はさみ | 箱の分解やいらないものを束ねるときのビニール紐を切るときに役立ちます。引っ越し用の特別なものは不要で、家にあるものを流用しても大丈夫です。 |
ガムテープ、セロハンデープ | ダンボールを梱包したり、目印になる紙を貼るときに便利です。ガムテープは丈夫で重ねて貼りやすい布テープを用意するとよいでしょう。 |
結束バンド、ビニタイ | ケーブル類を束ねるのに便利です。100均ショップでは、長さ、大きさが異なる結束バンドが多数販売されていますので、何種類かそろえておきましょう。 |
油性のフェルトペン(2色) | ダンボールにメモ書きするときに使います。赤・黒の2色を用意すると荷物に応じて使い分けができるので便利です。 |
ビニール袋、サランラップ | 封が開いた化粧品や衣類を梱包するときにあると便利です。液体類は、中身がこぼれないようにサランラップも活用するとより確実に運搬することができます。 |
工具類(ドライバー、ニッパーなど) | 家具を分解したり、設置された家電を取り外すときに便利です。引越し業者の人にお願いする場合もありますが、自分で分解すると費用を減らすことができます。 |
雑巾、ハンディモップ、ほうき、など | 汚れているものは荷造り時に清掃しておきましょう。引越し前までに旧居の掃除も必要なため、掃除用具は一式用意しておくと便利です。 |
荷造りが終わらないと思わぬ出費が発生することも・・・
いよいよ引っ越し当日だけど荷造りが終わっていない!
荷造りに関する運送条件は、国土交通省が定めている「標準引越運送約款」に記載されています。
(荷造り) 第七条 荷送人は、荷物の性質、重量、容積、運送距離等に応じて、運送に適 するように荷造りをしなければなりません。 2 当店は、荷物の荷造りが運送に適さないときは、荷送人に対し必要な荷造 りを要求し、又は荷送人の負担により必要な荷造りを行います。 3 前二項の規定にかかわらず、当店は荷送人からの申込みに応じて、荷送人 の負担により必要な荷造りを行います。?
そのため、自分で荷造りする場合は引っ越し業者が運搬作業を開始する時間までに、すべての作業を終わらせていなければなりません。
もし、当日までに片付けが終わらない場合は、キャンセル料金を支払って引っ越しをキャンセルしたり、引っ越し業者に追加料金を払って荷造りをお願いすることになります。
無駄なお金を使わないように、片付けるための手順とコツを知って万全な体制で望むようにしましょう!
効率的に片付けるための具体的な手順とコツ
引っ越しに向けていざ片付け!と意気込むかもしれませんが、片付けるためのコツを掴んでいないと、あとから手直しが発生したり、荷造りの仕方を間違えて輸送中に破損してしまった!なんてこともありえます。
トラブルを回避して効率的に片付けるためにも、具体的な手順をしっかり確認しておきましょう。
「まずは頭を整理!効率的に片付けるための作戦を考える」で立てた計画に従って、以下の通りに片付けを進めます。
普段使わない場所から順番に片付ける
荷造りの原則は、クローゼットやタンスの奥、押入れや納戸、地袋、天袋など、普段使わない場所から始めることです。
「まずは頭を整理!効率的に片付けるための作戦を考える」で事前にピックアップしたグループに従って、順番に片付けていきます。
普段使わない場所には、季節ものの衣類や開けていない贈答品、使いみちがない家電など引っ越しまでに使う機会がないものがが収納されている可能性が大です。
それらを早いうちに片付けることで、引っ越しするときの大まかな荷物量が把握できるようになります。
使用頻度に応じた3種類のダンボールに荷造りする
ダンボールは、「普段使わないもの」、「たまに使うものや思い出の品」、「日常的に使うもの」の3種類の優先順位に分けて荷造りすると、引っ越し後の開梱・収納作業がスムーズに進みます。
荷造りしたらダンボールの上面と側面に、油性のフェルトペンで優先順位と行き先の部屋、中身をメモ書きしましょう。
メモ書きは引越し業者さんが運ぶときに参考にしたり、新居での開梱・収納時に役立ちます。
ダンボールは積み方によって目に見える面が変わるため、上面と側面の2箇所に書き込むのがポイントです。
割れ物や衣類など荷物の種類に応じて適切な梱包をする
スキマが空いていると、一つのダンボールにいろなものをギリギリまで入れてしまいがちですが、割れ物や衣類などは分けて荷造りするのがおすすめです。
箱を分けることで運搬時に注意しやすくなり、予期せぬ破損や汚れなどのトラブルを回避することができます。
また、荷物の種類に応じて適切な梱包方法にすると、より安全に新居まで運ぶことができます。
軽いものは大きい箱、重いものは小さい箱に入れる
「ダンボールに重いものを沢山いれたら持ち上げられなかった」、「ダンボールの底が抜けて荷物が散乱してしまった」なんて経験はありませんか?
荷造りは、「軽いものは大きい箱」、「重いものは小さい箱」を原則にし、常に重量を意識しましょう。
大きな箱に重たいもの沢山を入れると、持ち上がらなくなったり、運ぶ人の腰を痛める危険性があります。また箱の中に無駄なスペースが出来てしまい、荷物の総数が増えてしまいます。
大型の家具・家電は続けて使うか早めに判断する
冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの大型の家具・家電は、デザインやレイアウトの関係で引っ越し先に持っていかず処分を考えている人も多いと思います。
これらの家具・家電は、自治体によって排出日が指定されていたり、リサイクル法によって簡単に捨てることができなかったりと、処分に手間取ることがあります。
引っ越しが決まったら早めにいらない家具・家電を選別して、それぞれの処分方法を決めておきましょう。
なお、家具・家電は以外に高額で売れる場合もあります。こちらについては、「不用品を処分して引っ越し費用を節約できる?」で詳しく解説します。
引っ越しはいらないものを捨てるチャンス!
荷造りをしていると「普段使わないもの」で分別したダンボールの中に、新居で使う姿が思い浮かばないものが見つかりませんか?
そんなときは、断捨離してスッキリするチャンスです!
季節ものの衣類や開けていない贈答品、古い家電や家具など家のなかにはいらないものが沢山見つかります。これらは、新居でも使われず、再び部屋の奥にしまい込む可能性が高いため、引っ越しを気にまとめて処分することを検討します。
「まずは頭を整理!効率的に片付けるための作戦を考える」でイメージしたとおり、新居に持っていきたいか?新居で使う姿が思い浮かぶか?を自問自答すると、処分すべき品か判断がつきやすくなるでしょう。
もしかしたら、なかには処分してしまってよいか判断に迷うものが出てくるかもしれません。そんなときはこんなテクニックを試してみてください。
「捨てるものの箱」と「保留するものの箱」を用意して、迷ったら保留する
引っ越しの慌ただしさのなかで、処分するか残すかをすぐに決断できないこともあります。
そんなときは、「保留するものの箱」や「保留するものの場所」を用意して、一旦分けて置きましょう。
少し時間をおいてみたり、片付けを進めるなかで、冷静に捨てるか残すかを判断できるようになります。
断捨離のマイルールに従って判断する
捨てるもの、残すものを効率的に判断するには、自分のなかで断捨離のマイルールを持つことがおすすめです。
例えば、「買ってから一度も開封していない家電は捨てる」や「1年以上着ていない服は捨てる」など、期間と行動を組み合わせてルールにすると、迷うことがなくなります。
このとき注意したいのが、自分にとって不要でも家族には必要な場合があるケースです。共用で使うスペースに仕舞われたものや家族が持ち主であろうものは、捨てる前にかならず了解を得ましょう。
保留するものは期限を決めて保管する
引っ越しまでに時間もないし、捨てるべきか決心がつかない・・・。
そんなときは、一旦保留して期限を決めて保管しましょう。一つのダンボールに集めて、箱の表面に日付と保管期限をメモ書きしておきます。
焦って断捨離をすると必要なものまで捨ててしまって、あとから後悔することも少なくありません。迷ったら残す、くらいに考えておいたほうが気持ちにゆとりを持って行動することができるでしょう。
不用品を処分して引っ越し費用を節約できる?
不用品を処分すると、単純に荷物の総量が減るため、配送料金や作業時間も少なくなり、結果として引っ越し費用が削減できる場合があります。
特に大型の家電や家具は、トラックのサイズや運搬する人数に影響するため、できるかぎり引っ越し業者に見積もりをお願いする前に処分するか方針を決めておきたいところです。
また、「処分」と聞くと、自治体や処分業者を通じてゴミとして持っていってもらうことを想像するかもしれませんが、専門業者に「買取」を依頼したり、フリーマーケットで販売することもできます。
単に処分すると出費が増えてしまいますが、「買取」や「販売」であれば臨時収入になるため、結果として引越し費用の節約効果も大きくなります。
不用品処分のポイントをまとめるので、積極的に取り組みましょう!
処分するものと売却できるものを見分ける
不用品はできるだけお金に変えたい!
処分するものが沢山あると、あれもこれも買取や販売をしてみようかと考えがちです。しかし、なかにはどう頑張っても売れないものがあります。
法律で売ることが禁止されていたり、売れる見込みがないものの代表例は以下のとおりです。
- 生鮮食品
- 開封済みや賞味期限が近い食品
- 開封済みや賞味期限が近いサプリメント
- 医薬品※個人の売買は違法
- 壊れて使用できない家具・家電
- 製造から5年以上経過した家電
- 偽ブランド品※偽物と知りながら売買した場合は違法
また、意外かもしれませんが以下のようなものは売ることができます。
- お酒
- 未開封のサプリメント
- 介護用品
- 開封済みの化粧品
- 古い硬貨や紙幣
- 子供のおもちゃ
- 未開封の贈答品
- さまざまなジャンルの家具・家電
片付けをしているとき分別した「捨てるものの箱」と「保留するものの箱」に加えて、「お金に換えるものの箱」を作って選別すると、効率的に作業が進みます。
処分するものは自治体・専門業者を通して捨てる
捨てることが決まったものは自治体のゴミ出しルールに従って排出したり、処分専門の業者や引越し業者に依頼して処分します。
このとき特に注意したいのが、リサイクル家電、パソコン・ディスプレイの捨て方です。
また、特に大型の粗大ゴミがある場合や大量のゴミが出る場合、引火や感染、有害物質の発生などの危険を伴うゴミなどは、お住まいの自治体のルールに従って都度適切に処分する必要があります。
家電4品目はリサイクル法で簡単に捨てられない
テレビ、エアコン・冷蔵庫(冷凍庫)、洗濯機(乾燥機)の4品目は家電リサイクル法の対象になっており、自治体の粗大ゴミで処分することができません。
購入した店舗や処分専門の業者、または、引越し業者に依頼して有料処分をお願いすることになります。自分で運搬できるようであれば、郵便局振込方式で料金を支払い、指定引取場所に直接持ち込む方法もあります。
対象となる品目の詳細は、「一般財団法人家電製品協会」に詳しく掲載されています。
パソコンは資源有効利用促進法で簡単に捨てられない
パソコン・ディスプレイは、資源有効利用促進法の対象になっており、家電4品目と同様に自治体のゴミ回収で処分することができません。
パソコンを製造したメーカーや無料で回収しているパソコンリユース企業、家電量販店やパソコン販売店に持ち込んで処分をお願いすることになります。
一部自治体では、平成25年4月1日に施行された「小型家電リサイクル法」を受けて回収ボックスを設置している場合もあるため、そちらでも処分することができます。
また、購入してから3年以内の新しいパソコンは買取業者に売却することもできます。こちらは後ほど解説します。
不用品回収業者を使った回収はおすすめできない
なお、住宅街を軽トラックで巡回しているような不用品回収業者を使った回収は、悪質な業者によるトラブルが多発していることからおすすめできません。
国民生活センター・自治体も推奨していないため、よほど信用できる業者以外は関わらないようにしましょう。
お金になるものは積極的に売却する
不用品は種類によって処分するときにお金がかかる場合もあるため、お金になるようなものは積極的に売却していきたいところです。
不用品を売却するための手段は大きく分けて2つあります。売却価格や時間・手間の面で、それぞれメリット・デメリットがあるため、不用品の量と引っ越しまでの残り時間を考えながら、適切な方法を選択しましょう。
フリマアプリ・ネットオークションで販売
メルカリやラクマ(旧フリル)などのフリマアプリ、ヤフオク!などのネットを使った個人間の不用品売買は、手軽さに加えて、買取業者より高い値段で売れるため、若い人を中心に人気があります。
フリマアプリやネットオークションの特徴は、自分で自由に値段を決めて出品できることです。
少額の仲介手数料を負担する必要はありますが、買取業者に対して売却価格が高い傾向にあり、思っていた以上の収入を得られるときもあります。
一方で気になるのは、売却に時間がかかる点です。
フリマアプリやネットオークションは1つ1つ個別に出品・配送しなければならないため、かなりの時間と手間暇がかかります。また、商品が売れるまで数日から数ヶ月かかることもあり、引っ越し予定日が迫ってきて焦ることもあるでしょう。
大型家電・家具の配送やクレーム対策など気をつけたいポイントがいくつもありますので、時間に余裕があるか、手慣れた人以外にはあまりおすすめできません。
不用品買取業者・リサイクルショップに売却する
不用品買い取り業者・リサイクルショップは、いらないものをまとめて買取してくれるため、引っ越しで忙しいときに便利です。
買取対象も幅広く、家電、家具、お酒、化粧品、骨董品までさまざまなジャンルのものを売却することができます。
フリマアプリ・ネットオークションで販売する方法に比べて売却価格は下がりますが、買取不可のものを無料で引き取ってくれる業者もあるため、時間に余裕がない人や処分に労力をかけたくない人にはこちらがおすすめです。
出張買取・宅配買取を利用すると自宅にいながら売却できる
ブックオフやハードオフ、リサイクルショップに自分で持ち込むこともできますが、自家用車で運ぶことのできないようなサイズの家具・家電があったり、不用品がダンボール何箱もあったりする場合は、「出張買取サービス」を申し込むと楽です。
また、地域によってはなかなか出張買取に対応したリサイクルショップが見つからない場合もありますが、その場合は全国対応の「宅配買取サービス」を使うと便利です。
なお、売れるかどうか不安なときは、インターネットを使った事前査定に対応した業者を選ぶとよいでしょう。売りたいものの型番や状態を伝えると、無料でおよその買取額を教えてくれます。
複数業者に査定を依頼するのが買取金額アップのコツ
不用品の買取業者は大小さまざまで何社も存在するうえ、買取が得意の品も異なります。
いよいよ時間がない!というときは除いて、できるかぎり複数の業者に査定を依頼して、一番高いところに売却すると買取金額を増やすことができます。
出張買取を頼むと、わざわざ自宅に来てもらった罪悪感から思ったような査定結果が出なくても了解してしまいがちですが、金額に納得できなければきっぱり「NO」と回答しましょう。
おわりに
いざ目の前にすると面倒な荷造り・片付けですが、計画的に作業を進めて不用品まで一掃すると、スッキリした気分で新居に移り住むことができます。
また、あわせて買取に出すことで引っ越し費用を節約することができるため、時間にゆとりを持って試してみましょう。
引っ越しとセットでいらないものを買取してもらえる!?
引っ越しに向けて荷造りを進めているけど、いらないものが結構あってどう処分したらいいか迷っている・・・。
荷造りで問題になるのが新居で使わない家具・家電です。購入してから時間が経っていたり、デザインが合わなかったりする家具・家電は引っ越しにあわせて処分したいところですが、タイミングを合わせていちいち粗大ゴミで捨てたり、リサイクルショップに持ち込むのは面倒ですよね。
そんなときに便利なのが引っ越しと不用品の買取・処分を一括で行ってくれる「トレファク引越」です。
トレファク引越では、引っ越しの見積もりと一緒に不用品の査定も行ってくれるため、大きな家電・家具であっても気軽に処分することができます。また、買取してもらった品は、料金から差し引くことが出来るため、引っ越し費用の節約にも繋がります。
引っ越しを楽に進めたい人はぜひチェックしてみてください。